背景・経緯
背景:IEEE1888の誕生と日中協業
・東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)により、次世代BEMSやスマートグリッド向けに開発されたオープンな通信規格です。
・2010年には日中協業により、中国(北京)の清華大学及び中関村サイエンスパークにて実証実験を行い、2011年に国際標準化されました。
・東京大学、東京工業大学にて、IEEE1888を活用したエネルギー管理システムが導入され、エネルギー使用量削減で大きな実績があります。
経緯:国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業 省エネルギービル実証事業(中国・上海)
・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による国際実証事業とは、日本の先進的な省エネルギー・環境技術の実証を、相手国政府等の協力の下で実施する事を通じ、日本企業の国際競争力強化や地球規模の環境問題の解決に貢献するための事業です。
・2013年に、株式会社安井建築設計事務所、パシフィックコンサルタンツ株式会社、三機工業株式会社の3社がNEDOから受託をして、さらに様々なベンダーが加わり、実証運転に向けた準備を開始しました。
・中国科学院上海高等研究院が上海に建設する研究施設(幹細胞再生医療研究棟)に、様々な省エネルギー機器を導入しました。
・シムックス株式会社は、IEEE1888準拠のOpenBEMS(ESP Dragon)を担当しました。
・2017年夏にビルの竣工式が実施されました。
・竣工後の実証運転では、約40%の一次エネルギー消費量削減を達成しました。